2年程前に mac miniを購入して、サウンド系の出力をどうしようかなと悩みました。
最終的には、TEAC の AI-301DA-SPに落ち着き 1年半程経ちました。
これで十分じゃん的な感じです。
今回はココに至るまでの話と、一緒に使っているアプリの紹介をしたいと思います。
mac miniを購入直後、どうせ音質にこだわらないのであれば、あえてオサレな感じにしてみるのはどうかと思い JBL Pulse3を 2本購入して、しばらく使っていたのですが、コレには色々と問題がありました。
特に大きな問題は、以下でした。(購入当時に色々試行錯誤して、レビュー的にまとめようと考えていたのを思い出した……)
- Bluetoothでステレオ構成にしていても、再度電源を入れると単体設定に戻るので、起動の都度ステレオ構成にする必要がある。
- 有線で単体スピーカとして接続して、USBで電源供給していても放置していると勝手に電源が切れる。(一応有線が優先されるので再度電源を入れるだけで済む)
- 無音状態から音が出る時にコンマ何秒か音が途切れる (これが必ず発生)
アマプラで番組を見ていると、セリフの冒頭が削れたりする事が多々発生
ちょっと経歴的な話になりますが。
元々はピュアオーディオに憧れつつも、実際にまともに揃えたコンポは SONYの AVシステムでした。2〜30年程前の話ですが。
AVサラウンドアンプを中心に、S-VHS(SLV-R7), VIDEO-8(EV-S800), LD(MDP-A7), コンパクトカセット(TC-RX711), MD(MDS-JE700), AVセレクタ(SB-V1000), TV(ベガ?)、SHARP X68000+イメージユニット, プロジェクター(XV-P1)、フロントスピーカ(KENWOOD), センタースピーカ(DIATONE DS-103V), リアスピーカ(TEAC S-300)をつないでいました。(引っ越しや配置変更を考え、重量のあるブラウン管サイズはおさえて、プロジェクター+スクリーン運用というスタイル)
この頃の趣向は、ピュアオーディオと AVシステムはちょいと相いれない傾向がありそうだなと気付いた上で、自分は音楽も好きだけどサラウンド付き映像はもっと好きだなということで AVに倒れていました。
その後 PS2で FF11(今時 shtml ?)を始めてから、音楽を聴かなくなり、映画も見なくなりました。そして AVシステムは「邪魔だな」と。全く使わないし場所を取る、無くてもいい存在になってしまいました。
たまに DVDとかを見る時は PCで見る感じで、もうこれでいいやと。
その後引っ越しを契機にそれまでのAV機器は封印し、AV系もゲームも PCに集約しました。サラウンドをサウンドブラスター系の1万円程度のシステムを経由して、 YAMAHAの2万円ぐらいのシステムに移行し「これでいいじゃん」って感じに収まりました。(この頃まだ FF11を続けてます)
でまた引っ越しがあり、デスクトップPCを何台も持ってるのは時代的にどうなの? と考え、全てを mac miniに集約しようとしたのでした。
ここまで来たら音質とかもどーでも良く、何となく鳴ってればいいじゃん的に、2008年に買った AUDIOTRAKの DrAMP PowerMixerとノーブランド小型スピーカの構成で……と考えてたのですが、引っ越しで Dr.AMPの ACアダプタが行方不明になってました。
そんなわけで、じゃあいっその事ということで JBL Pulse3を 2本購入という妙な動きを見せたわけでした。
残念ながら見た目はいいものの JBL Pulse3の 2本構成は実用に耐えず、USBオーディオの線で検討する事にし、DENON PMA-60の購入を目論むことにしたのでした。
調べてみるとこのシリーズ、30, 50, 60とあり、50が当初のモデルで、30, 60が廉価版で 30は USB-DAC無し。お値段は 30が 3万、60が 5万程度(当時)。JBL Pulse3を 2台買った後だったので購入意欲にブレーキがかかり、しばらく様子見となりました。
そして DENON PMA-60 購入までの待機中に、目に入ったのが TEAC AI-301DA-SPでした。
ちょいと古い機種ですが、言い方を変えると「こなれている」。見た目も悪くないし必要な機能はそろっている。お値段も落ち着いている。等々、「これでいいじゃん」的に購入決定となったのでした。(3.6万程度で購入)
ようやくレビューと行きたいのですが、特に文句無く使っています。電源は24h365d入れっぱなし(時々音が出なくなるのでその時に再起動するぐらい)です。音質的な所は既によくわからなくなっているので、なんともですが特に気になる所はありません。なのでささやかな不満点だけ。
- ヘッドホンのボリュームがついていない
スピーカー出力とヘッドホンのボリュームが一緒なので、ヘッドホン(AKG-K701: 62Ω)に切り替えた時の調整幅が大きい。ただ、Sennheiser MOMENTUM Wireless M2 AEBT(パッシブ 28Ω)だとあまり意識しないで良いので、ゲイン切替のついた AI-503を買えという事かも知れない。(ハイインピーダンスは 600Ωらしいので意味が無い気もする)
※ AI-301DA-SPもAI-503もヨドバシではすでに販売終了になっていて、後継機種が出そうな気配は無い。Amazonならまだ買えるけど。 - ソースの切り替えが面倒
ボタンを押して切り替えて行くのだけれど、常用するのが USBと BTで、BTから USBに戻るためには 5回ボタンを押さなければならない。リモコンには USBと BTを一発で選択するボタンがあるというのに。(AI-503を買えという事かも知れない) - ボリュームのドットが見づらい
というか、どこにあるのかわからない。色がついていない。マジックで塗ってやったら、汚くなった。(AI-503のアッテネータ風の数字が気になる) - BT入力が1つしか無い
いまどき複数のBT機器が存在するのだから、複数のBTを切り替えることが出来ても良いのではなかろうか。
この問題は、HomePod miniを購入する事で解消できた。 - BTのボリューム調整が端末側から行えない
ちゃんとした音を鳴らしたいならば、端末側は MAXであるべきなので、いたしかたない。しかし使い勝手の面から、端末側でボリュームを調整したい。
この問題は、HomePod miniを購入する事で解消できた。
※ 外出先から返ってきてたり、とりあえず音楽が欲しい時に iPhoneからチョイチョイと操作して音量を制御できるのはとても楽。ピュアオーディオ系で楽を求めてはいけないのだろうとは思うのだけど。
最後の方は無理やり感もあるけれど、mac mini専用で使う分にはほぼ文句なしで、ヘッドホンの問題ぐらいでした。
さて。コレ(AI-301DA-SP)を mac miniで使う時にどうしても外せないアプリがありました。
それは SoundSourceというサウンド制御ソフトです。これの良さはいくつかあるのですが、特に気に入っているのは以下です。
- macOSからの出力先の切り替えを簡単にできる
- OS効果音と音楽系の出力先を分けられる
- 10-BandEQがついている
これでスピーカの特性を補正できます。 - OS効果音やアプリごとに音量を規定できる
- アプリごとにイコライザ等を追加できる
- ヘッドホンごとのイコライザ設定がついている(オマケ程度?)
残念な点は、アウトプットのリソース単位にFX調整を持てない事と、単体では出力先を AirPlayに変更できない所ですかね。
macOSはアップデートでサウンドの出力先にグループ化(ステレオ化)した HomePod miniを AirPlayで指定できるようになりました。たまにはそっちで聞きたくなる事もあります。
しかし SoundSourceからは出力先に AirPlayを変更できないので、切り替えの都度システム設定を呼び出す必要があります。(SoundSourceで別ソースを選択すると、AirPlayデバイスは選択肢からはずれる)
また出力先を変えたら、その都度バランス設定やイコライザ設定も変えたい所なのですが、そういった単位で情報を持てないようです。対応するためには複数のイコライザを用意して、出力先を切り替える都度イコライザをオン/オフで有効/無効にしてやる必要があります。しかし、10-Band EQは 1つしかありません(Add Efectで追加できません)。その場合は Add Efectから Apple→ AUNBandEQを追加して設定する事になるのでしょうか。苦し紛れですが。
しばらくノーブランドの小型スピーカを SoundSourceで調整して「これでいいじゃん」と使っていましたが、試しに前述の封印されし TEAC SP-300をつないでみました。(ようやくつながった)
音質的には低音が物足りなかったので SoundSourceで強調し、音域的にはノーブランドスピーカと比べ我慢できる程度かなと思ったのですが、楽器等の解像感が全く違いました。素人の自分でもわかるレベルで。
ほとんど気になる所は無いので、今後はグレードアップ的にAI-503の後継が出るかをチェックしつつ、まずはスピーカの更新ってところでしょうか。(それも不満が無いので今一つ食指が動かないのですが)
そうやって、音楽系が気持ちよく聴けるようにしてから、このアンプ+昔のスピーカで FF14を遊ぶようになったのでした。