Amazonのセールで 3万を切っていたので、ASUS C425TA をつい購入。
もくじ
使用感まとめ
割りとAndroidアプリが動くようだし、最低限のことをするならこれで十分。とは言え暇が大量にできた時に、趣味(Linux系環境を整える)として遊ぶにはいい玩具だと思うけど、今すぐ何かがしたいという時に、それができない可能性が高かったり、快適性が低かったりするんじゃないかなと思いました。
購入理由
- 英語キーボードだった。
- 具体的に何に使えるのか、PlayStoreのアプリがどの程度使えるのか興味があった。
- ポイントを使うと 2万で買える状態だった。
主な確認結果と感想
- この値段なら許せる。
- PlayStoreが使え、Androidアプリがインストールできる。ウィンドウサイズは、スマホ的縦画面が基本で、対応していれば全画面で表示可能。JumpDesktopで Windowsに RDPもできた。
- ATOKは動かない (低レイヤを使ってるとダメ?)。
- デレステ、FGO、雀魂は動いた。
ただしFGOは画面切り替えが気になる(iPhone XS Max比)レベルで遅く、デレステは MVで解像度が荒くなる。
- キーボードがふにゃふにゃで安っぽい。(iPad pro用 MagicKeyoboard比)
- タッチパッドに親指の付け根が触れると誤動作して、かな漢字変換中の誤確定が多発する (デバイスのタッチパッド設定で「タップによるクリック」を無効にすることで対応)。
- モノカキ的なことができるかを試すのに、VSCode & mozcをインストールしてそれなりに動作することを確認。
- タッチパネルに触ろうとすると、キーボードの向こうに画面があるので距離が遠い(iPad pro用 MagicKeyobard比)。これはタブレットに変形したり分離するタイプを購入すれば解決するのだろうけど、お値段が上がってしまう。
以降では、第5世代 iPad pro 12.9インチ (1TBモデル) + MagicKeyboardとの比較をしたいと思います。
Chromebook vs. iPad pro
項目 | Chromebook ASUS C425TA | iPad pro 12.9 第5世代 + MagicKeyboard(US) |
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画面 | 14インチ TFT 1920×1080 | 12.9インチ IPS 2732×2048 (264ppi) |
外部ディスプレイ | 最大2,880×1,800ドット (個別表示可、3440×1440で表示できた) | 基本的にミラーリングのみ アプリ(🍎tv等)によっては外部モニタへ表示可能 (3440×1440出てました) |
メインメモリ | 8GB (LPDDR3-1866) | 16GB (LPDDR4X) |
ストレージ | 64GB microSD(HC, XC)対応 | 1TB |
CPU | m3-8100Y (1.1GHz/3.4GHz) 2コア4スレッドCPU 2コアGPU(多分) キャッシュ: 4MB | M1 (0.6〜2.064GHz) 8コアCPU 8コアGPU キャッシュ: すごい |
カメラ | Webカメラ 92万画素 | 広角: 12MP, f/1.8 超広角: 10MP, f/2.4 TrueDepth(フロント): 12MP, f/2.4 |
スピーカー | ステレオスピーカー 1W x 2 | 4スピーカー |
無線LAN | Wi-Fi 5 (802.11a/b/g/n/ac) | Wi-Fi 6 (802.11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 4.2 | 5.0 |
サイズ | 幅321.7mm× 奥行き208mm× 高さ16.9mm | 280.6mm(縦)× 214.9mm(横)× 6.4mm(厚) |
重量 | カタログ値: 1.44kg 実測: 1444g (本体+microSDカード) | カタログ値: 1385g 実測: 1418g (本体 + 保護フィルム + KB + SIM + MOFTのシール) 参考: Apple Pencil 18g |
バッテリー | 消費電力約 45W 駆動時間 約12時間 | 40.88Wh ビデオ再生 最大10時間 |
拡張ポート等 | USB3.2(Type-C/Gen1) ×2、 USB3.2 (Type-A/Gen1)×1 マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 | Thunderbolt / USB4 x 1 (MagicKeyboardに充電専用の USB-Cが1つ) |
価格 | ¥44,800 ※ ¥27,800で購入 | ¥289,330 (本体 ¥231,800 Magic Keyboard ¥41,580 Apple Pencil ¥15,950) ※ 128GB/WiFiモデルの本体は ¥129,800 |
iPad proと比較しての使用感
- 外部モニタへの接続が優秀すぎる
配置も指定できるし、普通に使える。これが普通。iPad proはちょっとダメすぎる。ランチャー(Windowsのメニューみたいなの)を画面ごとに表示できるので、全画面のアプリは、開きたい画面でランチャーから起動すれば OK。21:9の画面でFGOを起動すると、超ワイドに表示される。すごい。
- 画面(ふた)を開きやすい
iPad pro + MagicKeyboardだと、本体をまるごと起こしてから、キーボードを手前に降ろすのが確実な使い方だと思ってます。慣れ親しんだ、一般的なノートPCの「画面(ふた)をあけるように開く」のと異なるので、時々脳がバグります - macとの連携はやや苦労
自分が Googleを積極的に使ってないからだと思います。メモは Google keepを、ファイル共有は Google Driveを、画像共有は Amazon Driveを使用。Chromebookではアプリを、mac等ではブラウザを利用。
※ 自分は AndroidOS系の画像共有を Amazon Photoで行ない、必要に応じて macから取りに行くのですが、Amazon Photoは Chromebookで動きません。 - とりあえずで使うには十分
個人的にはほぼ 2万で。定価的にも MagicKeyboardと同程度の価格で、タッチパネル付きモニタだけでなくキーボード、タッチパッドまでついた本体が買えてしまうってどういうことよ。
単純計算だと、1/10の価格で似たようなことができちゃう環境が手に入るって、たいしたもんだと思う。 - 満足感は iPadが圧倒的
iPadに慣れているからだと思う。性能、画面の細かさ、画面だけ取り外して使える(もしくは必要に応じてキーボードを追加できる)、外出時に気軽に使える(SIM利用)、iPhoneやmacとの連携(Chromebookも Androidとの連携ができなくはないが)。キーボードの打鍵感、タッチパッドを使用した際のなめらかさ、全体的にストレスを感じないよう作られていると思う。それがこの価格差かと言われると疑問を感じるし、Chromebookしか知らなければ、そういうものだと考えそうな気がするけれど。 - ショートカットキーにストレスを感じる
検索キーという虫眼鏡マークのキーが、Aの左側にある。これを Ctrlキーに変更できるのはありがたい。だけど、Emacsキーバインドを使えないことに非常にストレスを感じる。アルファベット入力の時は Chromeos-key-remapper を使うことで「US x emacs」(もしくは JP x emacs)を選択できるようになり、問題を解消できた。しかし、日本語入力(標準)を使っている間は無効なので、たびたび打ち間違えを発生させる。小さなストレスである。なお VSCodeには Emacs Keymap の拡張機能がいくつもある。しかし、ターミナルアプリ(Linuxを有効にするとインストールされる)は、微妙にキーバインドが違い、微妙にストレスを受ける。(Ctrl-Kでバックスペースとか、行頭での Ctrl-Dで exitできないとか… ) - Linux環境を使えるのはありがたいのだけど、どこまで使えるかはこれから
まだ少ししか試していないけど、Linux環境は仮想環境で動作するので、Androidとファイルを共有した場合は、あらかじめマウントが必要。/mnt/chromeos 配下にマウントされるので、$HOME にシンボリックリンクを貼っておくのがよさげ。標準のターミナルはかなり使いづらく、また(今のところ)かな漢字変換を使えないので、emacsを GUIモードで起動すれば、(Mozcが Xで動くので)普段通りの環境が手に入る。が、フォント設定とかをまだやっていないので、かなり微妙な状態で放置している。細かな調整はこれからと言った感じ。 - 自由度は iPadOSよりも高いが、決して不自由度が低いわけではない
むしろ iPadOSであればしなくてもよい苦労をしている感がつきまとう。 - 本(Kindle)を読むには適していない。なぜデフォルトで登録されているのがクラウドリーダーなのだろうと思いながら、Kindleアプリをダウンロードしてみました。設定を確認したところ、SDカードへの保存ができませんでした。 (2022/05/22 追記)
おわりに
冒頭で書いた通りですが、Linux環境を使えるので、それなりに遊べそうに思います。ただそれって必要なことかと聞かれると、多分そうじゃないなと。時間がたっぷりあったら、いろいろ設定して自分好みにするのは楽しいだろうなと思います。しかし自分好みにできなかったら苦労が始まるのでは。いまだできることと、できないことのラインが自分的に明確に見えていません。(Chromebookで Linux環境を作れるなら! と、Cosmo Communicatorに Termuxや XServer XSDLを入れて遊び始めてしまいましたし)
だけど、気軽に iPad proを買えないような環境(お財布状況)になったら、Chromebookに移行してしまうのではと思いました。
てゆーか、外部モニタとフローティングウィンドウでは、確実に iPadOSが負けてる気がする。新しいマルチウィンドウ(Apple Mixer)の噂が実現すれば、かなり追いつく感があるので期待して待ってる。