気付いたらCarPlayに慣れてた (HUD-2020)

何となく一昨年末に存在を知り、値下がりしていた(3万ぐらい)ため購入。

HUD-2020


1年以上使ってるし、そろそろレビューしたいと思います。
結論的には、まだまだ課題も残っているようだけど、次のバージョンが出たら(納得できる値段なら…)買うレベルで満足してます。

使用例のステレオ画像 (上段が平行法、下段が交差法)
※ クリックで拡大

これまでメインで使用していた車用ナビは、Navin’ You(数年) → サイバーナビ(10年) → 楽ナビ(9年?) → 車載のメーカ標準(Gathers)か、スマホナビ(Yahooカーナビ or Maplus)でした。

なお最近は車を変えてから、(インタフェース等が Pioneer系と異なるため)この車載ナビが使いづらく、ほぼオーディオ用となっており、iPhoneのマップアプリのナビや、Googleマップのナビも試してましたが、どちらも合いませんでした。そのため、楽ナビへの移行を検討していました。

そんな中でたまたま見かけたコレ。HUDとかのギミックは大好きです。3万なら試しても良さそうだということで購入。iPhoneをつないで、Appleのマップを利用。かなり愛用しています。

そういやその昔、HUD ManiaX ってアプリあったよなぁ。

いいところ

  • 見やすい
    取り付け位置にもよると思うけど、運転中にふと確認したい時にチラ見できる。視線とピントの移動が少しで済むので楽。HUDならでは。
  • 台座が取り回ししやすい。
    粘着剤でないこともあり、何度も位置を変えて試せる。

改善して欲しいところ

  • 少し角度とかがずれると、端が切れたり見えなくなったりする。
    座席の高さや前後位置をずらしたり、頭の位置によって見えなくなる。フロントサンシェードの着脱時にひっかかけるとずれる(よくある)。
  • リモコンが利きづらい。
    「シガーソケットのプラグ内にリモコンの受信部があり、1〜3m以内」と書かれているが、メールで問い合わせたところ 30cm以内と言われた。自分のクルマだとハンドルにリモコンをつけるとギリ30cm(シガーソケットを増設してたため)。最初は 15cm以内でも利かなかったので交換してもらったが大幅には改善されず。交換してしばらくは使えていたのだが、時間が経つにつれ有効距離が短くなって行くような気がした。
    ちゃんと改善するにはシガーソケットの位置を、延長ケーブル等でハンドル近くに持っていく必要がある。
    現在はリモコンはダッシュボードに置いて、必要になったら手をアンテナ部に近づけて使うようにしている。
  • リモコンがブラインドで操作しづらい。
    前述の通りリモコンを手に持って操作する場合、上下がわかりません。OKボタンあたりに小さな突起でもあると良かったのですが。
  • 本体のみで操作ができない。
    リモコンが利きづらいので、いざという時用に、本体に左右ボタンとOKボタンぐらいあっても良いのではなかろうか。
  • 夏場に熱暴走する。
    冬でも熱を持つのだけど、ダッシュボードにあるためか、リブートを繰り返してうざい。夏日には対策として、スクリーンのカバーについていた袋?を乗せて、とりあえず回避できている。(映り込むけど慣れる)
  • FMトランスミッターはいまひとつ。
    – 起動するまでにタイムラグがあり、先に起動した車載カーナビにノイズが走るので、ちょいと嬉しくない。
    – 車のハンドルにコントローラがついているのだけど、誤って [MODE]ボタンを押すと、メディアチェンジで他のメディアに移行してしまう。また、Bluetooth接続のつもりで曲を飛ばそうと CH [+ / -] を押すと、別の周波数に移動する。Gathersの FMラジオは周波数を覚えるのが苦手なので、非常につらい。基本はエリアセットなので、覚えさせる(プリセットの機能を使う)にはマニュアルを調べないといけない。
  • Bluetoothで音声ガイドが流れない
    これは CarPlayの仕様だとは思うのだけど、iPhoneが車載カーナビに接続されている時にも、ガイドの音声は FMか外部出力に流れている。そのため、車載カーナビで音楽を流しながらガイドを聞く時は、FMトランスミッターを使うか、外部出力に Bluetoothトランスミッターを付けるか(試したけどハンドルコントローラを使いたいのでやめた)、外部出力に別(アクティブ)スピーカーを接続する必要がある。(最終的に自分はコレにした)
    現在は、車載カーナビで音楽が流れ、ダッシュボードに後付けした小型のモバイルスピーカーから、ガイド音声が流れるようになっている。
  • アイドリングで揺れる。
    取り付け位置にもよるとは思うけど、走ってるとチラ見でルートを確認するぐらいで気にならないのだけど、停車中は文字を見たいのだけど、ガタガタしてます。アイドリングストップだと奇麗に見えます。
  • 起動時にまぶしい。
    そのまま。起動時に一瞬白く全画面で光る。そのため、うぉっまぶしっ!となる。
  • 台座がゆるむ。締めるのが大変。
    冬場になるとゆるむ気がします。ブレーキでカクっと前の方に倒れてしまい、締める必要が出たのですが、コツが必要でした。
    そのままドライバーで締めようとすると、ネジの受け側がカラまわりするので、固定の必要があります。シリコンラバー部分に穴があいているのは、そこを使って受け側を固定するためのように思えます。
    以下で自己流の増し締め方法を紹介しますが、ボールペン(Frixion)の芯の代わに使える工具がついてて欲しかった。
  • iPhoneのバッテリーがじわじわ減る。
    接続が USB-A なので、多分最大でも 2.5Wぐらいしか出ないはず。音楽を鳴らしてガイド無しでのマップ表示なら、微妙に充電されることもあるのだが、ガイドしながら音楽を流していると、給電しているのにバッテリーが減っていく。新しい iPhoneなら CPUパワーに余裕が出て、そういったことも無いのかもだけど。できれば USB-C(PD) からガッツリ給電して欲しい。

問題点が改良されたらまた買いたい

そもそも無理があったところ

  • タッチできない
    ちゃんとしたCarPlayを使った事がないので推測だけど、CarPlayはタッチパネルを想定して作られている気がする。HUDでは画面にタッチという概念が無いため、操作はリモコンのみ。リモコンは左右ボタンとOK、あとは Siriしか有効なキーが無いので、かなり使いづらい。
    ポインティングデバイスでもあればよいのだろうか。

使うのに工夫したところ

  • 音声周りの接続方法
    これは自分のカーナビ(Gathers)グレードの仕様によるものだけど、AUX接続も USB接続も存在しない。しばらく FMトランスミッターやBluettoothトランスミッターで使っていたが、前述の通り、接続開始時(エンジンをかけた時)にザーっと音がするのと、ハンドルのコントローラで音楽を制御できないのに馴染めなかった。
    試しに iPhoneの音声出力の切り替えで、Bluetoothを選択してみたが、CarPlayの音声は Bluetooth経由で出力できなかった。
    結局外部出力のルートを使わざるを得ず、かと言ってそのためにカーナビを CarPlay対応のオーディオに変更するのも意味不明感があふれる。
    そんなわけで、変態接続をすることになった。
  • 強引な二画面化
    CarPlayに対応しているアプリでは、CarPlay用の画面にしか地図が出ません。なので CarPlayに対応していないアプリも併用して、2画面で運用している。
    iPhone本体側をやや広域表示にするのがいいかも。(曲がるポイントとかでは拡大されるし)
    ※スクリーンショットは2画面同時に撮れる。

CarPlayの問題

  • 目的地方向が見づらい。
    Appleのマップの問題。カーナビでは、目的地方向を示すようなラインが表示されることが多いのだけど、直近のルートしか表示されない。運転者は Appleを信じて言われたままに進め!ということか?
    → 前述の二画面化で対応。
  • 最近iOSのマップアプリがよく落ちる (15.3, 15.3.1)。
    この記事を書き始めた頃……。もう半年ぐらい経ってるような。
  • 情報量が少ない。
    よくあるカーナビだと、ランドマーク的にコンビニやGS、フードチェーン等の目印になる建物が表示されたりするのだけど、そういったものがほぼ無い。
    → 前述の二画面化で対応。
  • 2画面で使いづらい。
    単アプリだと、という意味です。CarPlayに地図が、iPhone本体に経路がテキストで表示されてしまう。(Googleマップもこのスタイル)
    例えば CarPlayに進行のルート拡大図が、iPhone本体には北が上で、拡大地図が表示されたりすると便利だと思うのだけど。
    過去に一度バグったのか、その表示になったことがある。何らかの操作で表示の変更が可能かと思って、この後で何度か試したのだけどうまく行っていない。
  • CarPlayで音楽も流したがる。
    なぜか CarPlayと音楽は別ルートのようで、CarPlayのガイド音声が Bluetoothに乗ることは絶対に無いのだが、音楽出力は CarPlayの FMや外部出力に切り替えられる。そこで AirPlayの切り替えを使って、接続先を車載カーナビの Bluetoothにすると、CarPlayとの出力が分岐された状態になる。だけど、車に乗るたびにその操作をするのは非常に面倒くさい。
    そこでオートメーションを使用。CarPlayに接続されたら(なぜかいきなり Bluetoohに切り替えようとしてもうまくいかないことがあるので)、再生出力先を一旦 CarPlayに設定、少し置いてから Bluetoothに切り替え、音量を MAXに。これも時々失敗するので、再接続のためのショートカットも用意して、ウィジェットに配置してる。
    それと Siriを使うと再生出力先が CarPlayに戻ってしまうので、再接続用のショートカットは必要。
  • 電波が無いと死ぬ。
    よく電波が無くても使えるとか聞くが、それはナビが継続中の場合だけかも。マップアプリが落ちた後の復帰で、ルートを探せなくなることがあった。
    こういう時のために複数回線を契約しているわけだが、au, docomo 両方つながらなかった。
    久々に車載のナビを使ったのだけど、これだけのために車載ナビを楽ナビに更新してもいいかもと思った。
    そうそう発生する事象では無いかもだが、頻発するようであれば、本格的に検討したい。
  • 慣れればアリかも。

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